道路附属物を定める法律「道路法」とは

道路の新設や整備、維持管理などが道路法の目的と思われがちですが、それだけではありません。安全で安心な交通の発達に寄与することで、「公共の福祉を増進させること」が道路法の目的でもあるようです。また道路に付随する標識やガードレールといった道路附属物も私たちが円滑に交通するためには欠かせない存在です。
公共の福祉とは、「全ての人の人権が平等であるために人権同士の衝突を調整すること」なのだそうです。

■道路法とは
道路法は1952年に公布された「道路」の維持管理や罰則など、道路に関係する事項を定義した法律です。道路法制の中では基本法とされ、国土交通省が管轄しています。
「道路附属物」はこの道路法により設置された施設や工作物です。道路上に設置されたガードレールなどの防護柵、道路反射鏡、路上駐車場、道路標識、街灯、街路樹など様々で、道路法に基づき道路管理者が整備、管理しています。
人々が安全に道路を利用できるのも、道路附属物のおかげという部分があると言えそうです。

■道路法が管理する道路とは
道路法では、道路の安全と交通機能を充実させるため、道路を下記の4種類に分類し法律で規定されています。
・高速自動車国道
・一般国道
・都道府県道
・市町村道

また、第二条第一項に「トンネル、橋、渡船施設、道路用エレベータ等道路と一体となってその効用を全うする施設又は工作物」とあり、「道路」として道路法では定めています。
しかし、日本中に張り巡らされる道路全てが道路法で管理される「道路」ではありません。個人や法人が管理し利用している私道がこれに該当し、道路法で管理されていはいません。

また営利を目的とするサーキットなども私道に含まれます。さらに、林道や農道も道路法では管理されていないのだそうです。

■道路の役割
道路は交通機能の役割もあり、空間機能としての役割も持っています。空間機能とは、火災や災害時に消防車や救急車などが対応するためのスペースや、避難するためのスペースでも、ある防災に対する空間のことをいうのだそうです。また、電気線、電話線、ガス管、水道管などのライフラインや地下鉄、地下駐車場など、道路の下にあるスペースを有効活用する収容を目的とした空間。さらに、道路上空の空間を開放することで、都市部などビルが立ち並ぶエリアでも太陽の光が差し込める環境を配慮した空間などがあり、道路とは、私たちの生活にとって欠かせないものと言えそうです。

■維持管理は大変
国土交通省によると道路法で管理されている道路の長さは合計で1,279,651.9kmなのだそうです。
また、内閣府の交通安全白書では全国にある道路標識の数は約979万枚あるとされています。
全ての道路標識が道路附属物として道路管理者に管理されているわけではありませんが、道路附属物が安全で円滑な交通のために欠かせないものであるということは言うまでもありません。